Venuum Black が発表した「MCLAREN GOLIATH(ゴリアテ)」は、McLaren 765LT をベースに再構築された、世界限定10台の特別モデルだ。今回公開されたのはコンセプト第一弾だが、公式によると すでに一部ユニットは生産中 であり、実車化が確実視されている。

(Image credit: @venuum_black / Instagram)
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デザイン:W1を思わせる“フロント周りの進化”
今回のGOLIATHのデザインで最も目を引くポイントの一つが、フロントのヘッドライト周辺の処理だ。
ヘッドライトの細いスリット形状、外側へ流れるような目つきのデザイン、ライト下側に深くえぐられたエアダクト──これらは明らかに McLaren W1 に通じる空力的・造形的アプローチ が取り入れられている。
ただし、単なる“W1の模倣”ではなく、
- 765LT本来のフェイスライン
- Venuum独自のシャープなカットライン
- GOLIATH専用の三層ノーズ構造
これらを組み合わせることで、765LT・W1・Venuum の三要素が自然に融合した全く新しい表情が完成している。
市販車のフェイスデザインとしては極めて挑戦的で、プロトタイプレーシングカーを思わせる存在感がある。
空力と造形の密度は“別次元”
フロントからサイドへ流れるラインは、すべてが空気を的確に流すために設計されており、
ヘッドライト周りの形状も単なるデザインではなく 空力デバイスの一部 として機能している。
- 三段ノーズ
- 大型エアチャンネル
- 立体的なバンパー下部のウイング構造
- リアの超高密度ディフューザー
どこを見ても「意味のない造形」が存在しない。
主要スペック(公式情報)
- 世界限定10台
- 1,000hp級を狙ったパワーアップ
- フルカーボン外装
- マグネシウム超軽量ホイール
- ハイフローエキゾースト
- 「すべてのラインと要素を限界まで設計した」と明言
- すでに生産が始まっているユニットが存在
これらを見る限り、GOLIATHは765LTの“カスタム”ではなく、完全に別モデルとして成立するレベルのプロジェクト だ。
Venuumの発表によれば、12月以降も大型リリースが続く
そして重要なのは、GOLIATHは“始まりの1台”にすぎないという点だ。
- 12月は新作発表が続く“サプライズの月”
- 2026年までに複数の公式プロジェクトを公開予定
- “The Venuum Era”の幕開けを宣言
Venuumが本格的に世界展開のフェーズへ移行したことがわかる。
個人的な所感
フロントライト周りの“W1的要素”は、単にマネしたのではなく、765LTの表情をよりアグレッシブかつ機能的に進化させるために最適化されている。
W1 × 765LT × Venuumデザイン
この3つが自然に共存できているのは、相当綿密な造形研究がある証拠だ。
SF90向けのVXXシリーズでも「造形の緻密さと完成度」で群を抜いていたが、GOLIATHはさらにその先を行っていると感じた。
まとめ
- フロントライト周辺は“W1風”の空力的デザインを採用
- 765LTベースだが、完全に別モデル級の再構成
- 世界限定10台、1000hp級、フルカーボン
- すでに一部は生産中
- 12月〜2026年にかけてVenuum大型リリースが連続
- GOLIATHは“Venuum時代”の幕開けとなる象徴的モデル


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