Instagram でとんでもない SF90 が流れてきた。
Venuum Black の公式アカウントが投稿した
“The Special Darth Vader Edition Sf90 Venuum” という一台だ。
黒一色のボディに、刃物みたいなライン。
まさにダース・ベイダーそのもの──そんな印象のSF90。
ただ、このクルマをよく見ていくと、
投稿本文からは読み取れない“もう一つの顔”が見えてくる。
Contents
■ エンブレムにだけ刻まれた「本当の名前」
問題のリールを確認していくと、
ボディに貼られた専用バッジのアップが出てくる。
そこに刻まれていたのは、こんな文字だ。

Photo by @venuum_black (Instagram)
SF90 VXX
DARKSIDE EDITION
1 OF 1
この3行だけで、かなり多くのことが分かる。
- 車名のベースは SF90
- ボディキットは VXX(VenuumのSF90用ワイドボディ)
- グレード名は “Darkside Edition”
- 生産台数は 1 of 1 = 世界に一台だけ
Instagram のキャプションでは「Darth Vader Edition」と書かれているが、
バッジに刻まれた正式名は “SF90 VXX Darkside Edition 1 of 1” というわけだ。
つまりこのクルマは、
公開上の呼び名:Darth Vader Edition
バッジに刻まれた正式モデル名:Darkside Edition(1 of 1)
という二重構造になっている。
■ Venuum(Venuum Black)とは?
Venuum(VENUUM BLACK)は、
スペイン発のハイエンド・カスタムブランド。
黒を基調にしたダークな世界観と、
極端に攻撃的なワイドボディで知られていて、
- シャープな面構成
- ディフューザーの“針山”みたいなフィン
- フェンダーの大きな張り出し
といった、かなり“毒気のある”造形が特徴だ。
今回の SF90 も、そのVenuumらしさを
フルにぶち込んだ一台になっている。
■ 公式サイトに載っている「VXX Limited Edition」との関係

Venuum の公式サイトには、
シルバーやガンメタの SF90 が掲載されていて、
そこでは 「Ferrari SF90 VXX – Limited Edition」 として紹介されている。
今回の Darkside Edition を見比べると、
- バンパー形状
- ワイドフェンダー
- サイドのえぐり
- リアディフューザーの構造
このあたりは ほぼ共通 している。
つまり、構造としては
- VXX → SF90用のボディキット/デザインライン
- VXX Limited Edition → その標準展示カラー(シルバーなど)
- VXX Darkside Edition → その中の“闇落ち版”ワンオフ
という関係性になっていると考えるのが自然だ。
公式サイトのVXXは
デザインラインを見せるための“標準カラー”。
一方、Darkside Edition は
黒で塗りつぶした上に専用バッジまで与えられた、
世界に一台だけの特別仕様 という立ち位置になる。
■ デザインの特徴:SF90を“闇側”に振り切ったフルワイド
VXX Darkside Edition の造形をざっくり挙げると──
- 刃物みたいに切り込んだフロントバンパー
- SF90純正よりもラインが細く、光の当たり方が鋭い。
- 大きく張り出したフロント/リアフェンダー
- ホイールアーチが完全に囲い込むような形状で、
上から見ると「戦闘機の翼」みたいなシルエット。
- ホイールアーチが完全に囲い込むような形状で、
- 地面をえぐるようなサイドステップとスカート
- リアの“針山”ディフューザー
- Venuumらしさ全開のフィン構成で、後ろ姿の圧がえげつない。
- ブラックアウト+差し色レッド
- ボディはほぼ黒一色、バッジや細部だけに赤を効かせて
ダース・ベイダーの生命維持装置を思わせる配色。
- ボディはほぼ黒一色、バッジや細部だけに赤を効かせて
SF90の“未来的なクリーンさ”を保ちつつ、
そこに闇のオーラを乗せてきた感じのスタイルだと思う。
■ レンダリング(CG)である可能性について
ここは現実的な話もしておきたい。
Venuum の SF90 VXX 系の画像をよく見ると、
- 光の反射が均一でノイズがない
- カーボンのテクスチャが規則正しすぎる
- 路面や背景の質感が“CG用テクスチャ”っぽい
- ウィンドウの映り込みが完璧にコントロールされている
など、高品質CGレンダリング特有の特徴がかなり強い。
実際、公式サイトに載っている
シルバーの SF90 VXX も完全にCGで作られていて、
Venuum は「まずレンダリングで発表 → 需要次第で実車製作」というスタイルをよく取る。
なので現時点では、
Darkside Edition の公式画像は、
ほぼ間違いなくCGレンダリングである。
実車の存在は(少なくとも公開情報上は)確認できない。
というのがいちばん素直な見立てになる。
ただし、“1 of 1” とバッジまで作っているので、
ワンオフオーダーが入れば本当に作ってくる可能性は高いと思う。
■ 個人的には「SF90のボディキットでVXXが一番好き」
ここからは完全に主観の話。
SF90に出ているボディキットの中で、
自分は Venuum の VXX が一番好き だ。
- 面の切り方がとにかく気持ちいい
- ワイド化しているのに“やり過ぎ寸前ギリギリ”で踏みとどまっている
- リアディフューザーの迫力が圧倒的
- 横から見たときのシルエットが、SF90の持つ未来感とすごく噛み合っている
いろんなメーカーのSF90カスタムを見てきたけど、
「SF90」というベース車のキャラクターと一番噛み合ってるのはVXXだな
と感じている。
そのVXXの中でも、
Darkside Edition はまさに “闇属性をMAXまで振り切った完成形”。
初めて見たときに
「これは反則やろ……」ってくらい刺さった。
■ ぜひ実車での完成を見てみたい
今のところ Darkside Edition は
CGレンダリングとしてのみ公開されているが、
正直なところ “ぜひ実車として完成してほしい一台” だと思ってる。
- デザインとしてはすでに完成している
- バッジも「1 of 1」と刻まれていてストーリー性もある
- SF90というベース車との相性も抜群
これだけ条件が揃っているなら、
いつかどこかのオーナーがオーダーして、
本当に現実世界に降臨してもおかしくない。
その日が来たら、
公式の実車写真や走行動画を、
またここで全力で追いかけたい。


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